たまたま母親に連れて行かれた老舗ホテルのロビーに飾られていたお花のアレンジメントを見て、花というのはこんな風に生けることができるんだと感動したことがお花とつきあうようになったきっかけです。
自身も花や枝の表情を表現したいと考え、植物の貌の表情を活かす流派を選び、生花を主な題材として「生けること」に没頭してきた気がします。
会社勤めをしながら華道家として生活しているある時、花材探しの過程で見つけた植物に魅入られました。
今まで自分と寄り添ってきた地上の植物ではなく、海の底の植物。
これが【Bottom of the Black】との出会いです。
それからは生花と同じくこの【Bottom of the Black】を「活かす」方法を考え、
黒の底の”黒”は”光”を当ててこそ見える”黒”であることから今回の作品【ブラックシリーズ】を製作し始める。